武蔵野地域には、小平市、国分寺市、国立市、立川市など、浄土宗寺院が1か寺もない市が多くあり、合わせて約110万人の人口を抱えています。そのため、浄土宗檀信徒の方々にとっては心許ない状況にありました。月影寺はその要望に答えるべく平成17年3月設立され、浄土宗及び浄土宗東京教区より助成を受けて活動を開始しました。
教化活動については、多くの浄土宗寺院と連携しております。また、地域に密着した寺院となることを目標としており、将来は伽藍を整えた寺院の建立を目指して活動しています。
当山の寺号は、宗歌「月影」より法然上人の教えを伝える念仏信仰の寺であることを表明し、開山藤井實應和尚の「月かげ」の歌を当寺の御歌としていることから「月影寺(げつえいじ)」とし、山号「共生山(ぐしょうざん)」は、椎尾辨匡上人(大本山増上寺82世)の信仰運動「共生」の寺であることを示すものです。また、開山藤井實應和尚が愛知県小坂井町に設立した念仏堂「法仙庵」(現在は閉鎖)の名称を引き継いでおります。
人の世の憂き悲しみの谷底を 静かに照らす弥陀の月かげ 藤井實應和尚
浄土宗 特任布教師
総本山知恩院 布教師
大本山増上寺 布教師
経歴
昭和40年2月 東京生まれ
大正大学大学院にて仏教学(梵文学・印度哲学)専攻修了
総本山知恩院にて 得度・度牒授与 / 宗戒両脈相承
大本山増上寺にて 璽書相承
浄土宗総合研究所嘱託研究員、浄土宗東京教区教化副団長、浄土宗東京教区参事等を経て、現在は法務を中心に活動しているほか、布教法話、宗教関係の講話、仏教に関する執筆なども行っています。